「座れたのに、立てない」GWの家族団らんで起きたこと
2026.05.06久しぶりに家族や親戚が集まるゴールデンウィーク。
普段はなかなか顔を合わせられないメンバーが揃い、
「せっかくだから」と近くの和風レストランへ。
大人数でも入れるお店を選び、
案内されたのは、奥の個室。
総勢15名でのにぎやかな食事会です。

——ここまでは、よくある風景です。
座るまでは、なんとかなる
ただ一つ、気がかりがありました。
祖父と祖母の足腰です。
特に祖父は体格も大きく、
以前から「立ち上がり」がしんどそうでした。
通されたのは、掘りごたつのある和室。
椅子ではなく、座敷です。
「大丈夫か?」
そう思いながらも、
なんとか周りで支えて座ってもらうことはできました。
食事が始まれば、
笑い声も増えて、場は和やかに進みます。

問題は、帰るときに起きる
食事が終わり、
「さあ帰ろうか」というタイミング。
やはり来ました。
——立てない。

正確には、
一人では立ち上がれない。
親戚の兄さんが3人がかりで、
なんとか体を持ち上げて立たせる。
立ってしまえば、杖をついて歩くことはできる。
でも、その「最初の一歩」がとにかく大変。
周りも本人も、少し気を使う空気になる。
そして、誰かがこう言います。
「次はテーブルの店にしよか…」
本当にそうなのか?
確かに、椅子の方が楽です。
でもそれは、
“選択肢を減らしている”とも言えます。
本当は行きたかったあの店。
雰囲気の良い座敷。
親戚みんなで囲む和の空間。
そういったものを、
少しずつ避けるようになっていく。
これは、
高齢になることで起こる“静かな制限”です。
座敷でも、立てる環境があれば
もしその場に、
立ち上がりを助ける機器があればどうでしょう。
例えば、電動で座面位置を変えられる
電動昇降座椅子「独立宣言」のようなものがあれば、
- 無理に抱え上げる必要がない
- 本人も安心して座れる
- 周りも気を使いすぎなくていい
そんな状態がつくれます。
立ち上がりが楽になるだけで、
その場の空気は大きく変わります。

活躍するのは、家の中だけではない
昇降座椅子というと、
どうしても「介護の現場」や「自宅」で使うもの、
というイメージが強いかもしれません。
しかし実際には、
- 座敷のある飲食店
- 掘りごたつある和風レストラン
- 料亭や旅館
など、外出先でこそ必要とされる場面も多くあります。
「外に出ると不安だからやめておこう」ではなく、
「行っても大丈夫」と思える環境づくり。
そこに、まだ大きな可能性があります。
家族団らんの時間を、そのままに
今回のようなシーン、
この連休中に経験された方も多いのではないでしょうか。
座れたのに、立てない。
楽しい時間の最後に、少しだけ苦労がある。
ほんの少しの工夫や設備で、
その負担は減らせるかもしれません。
できることは、まだある
行きたい場所に行く。
会いたい人に会う。
好きな時間を過ごす。
その当たり前を支えるために、
私たちができることは、まだあります。
昇降座椅子が活躍する場所は、
介護の現場だけではありません。
日常の中の“ちょっと困る”を減らすこと。
それもまた、
モノづくりの役割だと考えています。


