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展示会は「新製品」を見せる場だけではない

2026.04.15

春と秋、年に二度。
福祉の世界には、少し特別な催しがあります。

4月のバリアフリー展
そして10月の国際福祉機器展~H.C.R~

私たちにとっては、単なる「新製品のお披露目の場」だけではありません。
むしろ、その逆かもしれません。


長く出展を続けていると、
こんな言葉をよくいただきます。

「こんな椅子、初めて見ました」
「昇降する座椅子ってあるんですね」

私たちとしては、何年も前から世に出している製品でも、
来場者にとっては“初めて出会う存在”になる。

これは当たり前のようでいて、実はとても大切なことだと感じています。


展示会は、「知っている人に見せる場」だけではなく、
「まだ知られていない人に届ける場」でもあります。

だからこそ、毎回出展し続ける意味があります。

新製品がなくてもいい。
むしろ、同じ製品でも構わない。

それでも、“初めての誰か”に届くのであれば、
その出展には十分な価値があります。


そしてもう一つ。
この展示会の本当の価値は、「試せること」にあります。

写真や動画では伝わらないものがあります。
特に、私たちが扱う“立ち上がり”という動作はそうです。

実際に座り、動かしてみて、
初めて「なるほど」と実感していただけます。

だからこそ、会場では遠慮は不要です。

どのブースでも構いません。
気になる機器があれば、ぜひ実際に触れてみてください。


さらに言えば、
遠慮なくご意見をいただきたいと考えています。

・ここが使いにくい
・この動きは不安に感じる
・もう少しこうなればよいのに

そうした一言が、
次の製品開発につながることは少なくありません。

現場の声に勝るものはありません。


入場料は無料です。
会場には、多くの工夫と技術が集まっています。

介護に関わる方はもちろん、
これからの暮らしを考えるすべての方に、
一度は訪れていただきたい場所です。


製品は、会社の中だけで完成するものではありません。

実際に使われ、触れられ、
時には厳しい意見を受けながら、磨かれていきます。

展示会は、その「途中」を公開する場でもあります。


今年もまた、
“まだ出会っていない誰か”に届けるために、
私たちはその場に立ちます。

そして、新しい気づきをいただきに行きます。

それが、次の製品をつくる原動力になるからです。